近年では女性の社会進出が進み、共働きする夫婦も珍しいことではなくなってきました。

今回は、家庭と仕事を両立させたいと考えている人へ向けて、役立つ情報や転職を成功させるためのポイントなどについてまとめたいと思います。

厚生労働省が発表した統計によりますと、1980年では専業主婦世帯の方が多く共働き世帯は少数派でした。

ところが段々と共働き世帯の割合は増え、12年後の1992年には上回りその後も年々右肩上がりとなっています。 共働きが増えた背景にはどのようなものがあるのでしょう。

※参照　労働政策研究・研修機構WEBサイト

共働き世帯が増えた背景としては、大きく分けて2つの理由があります。

物価上昇や増税の影響などで家計の支出は年々負担が大きくなっています。 その一方で、給与面などの収入はどのように変化したのでしょうか。 子育て世代の中でも代表的な30代の平均年収を見てみます。

平成9年の30代後半の平均年収は513万円でしたが平成25年では438万円となっています。

また30代前半の平均年収を見てみても、平成9年では589万円でしたが平成25年では499万円とやはりこちらも下がっています。 意外に思われるかもしれませんが、増えていく支出に対して収入はむしろ減っているというのが今の現状なのです。その分の必要なお金を補うため、収入を増やすことを目的にして共働きを選ぶ世帯が増えているということでしょう。

※参照　年収ラボ　統計

内閣府が発表した統計によりますと、平成元年には約20％だった女性の進学率は平成28年には48.2%とおよそ2倍以上となりました。 「女性に学歴は必要ない」という昔からの考え方は薄まり、今では男性と同等に働きたいと考えたりキャリアを目指すため大学進学を選ぶ女性が増えているようです。

昨今では少子化の影響で人材不足が深刻化していることにより、女性にとっては扶養内で働くことや短時間勤務など条件の交渉もしやすくなったことも、女性が社会進出しやすくなった一因と言えるのではないでしょうか。

※参照　男女共同参画白書（概要版） 平成29年版

一方で、家庭と仕事を両立させることについて悩んだり難しさを感じるといった声も多くあります。特に、子どもが小さいうちは熱や病気などといったことから休むことが多かったり、それまで仕事に打ち込んでいた人は自分の思うように両立が上手く行かず、仕事と子どもとのバランスに戸惑うことも少なくないでしょう。

日経DUAL調査によりますと、「子どもを産んでから今までの間で、転職を考えたことがある」と答えた女性はおよそ79.7%に登っています。 その理由としては、「自宅近くの職場で働きたい」「子育てに軸足を移したい」といったワークライフバランスの変化によるものや、「両立が難しいと感じる」「周りからの理解が得られない」「迷惑を掛けるのが辛く責任を負わない立場で働きたい」といった心境の変化によるものが多くありました。

実際に転職をした方についての調査を見てみると、転職して良かったと答えた方が9割以上という結果になっています。 家庭と仕事の両立に悩んだら、耐えるよりも転職を検討するべきだと言えそうですね。

※参照　日経DUAL ワーママの8割が「転職を考えたことがある」

転職エージェントを使うことで得られる3つのポイントについて挙げてみたいと思います。

エージェントサービスしか知り得ない独自の情報や求人を紹介することが出来ます。 その人に合ったところを膨大な情報量から引き出してマッチングしてくれたり、自分では言いにくいことも代理で交渉してくれます。

応募書類や採用面接の対策を一緒に行ってくれる転職エージェントは、それまで専業主婦歴が長かった方やキャリアに自信がないという方にもおすすめです。 転職のプロから見た的確なアドバイスが受けられるのは心強いですよね。

女性に特化した転職エージェントでは、「仕事をバリバリしたいけれど、将来的には結婚も考えたい」「子どもの成長や生活のペースに合わせてその都度対応できる仕事を探したい」など様々なニーズに応えてくれるサービスもあります。 自分の求めている仕事と噛み合わないというリスクも少なくなりますね。

色んな選択肢が広がった今だからこそ、転職した後にどんな仕事に取り組みたいか、家庭と仕事を両立するためには何が必要なのか、しっかりと、理想の転職先に巡り合うためのビジョンを持って考えることが大切だと言えるでしょう。

家庭との両立に悩んでいたり転職に漠然とした不安があるという方は、転職エージェントなどプロのサービスも活用しながら始動してみてはいかがでしょうか。