今回は今好きなことを仕事にしているという方も、そこまで今の仕事が好きではないという方も、どちらの方にも役立つ情報をまとめてみました。

実際に仕事を選ぶときの理由はどういったことなのでしょうか。 仕事を選ぶ際の基準について調べてみました。

「大学生のなりたい職業ランキング」
1位　事務・管理系（総務、経理、事務など）
2位　医療・福祉系（薬剤師、看護師、医師など）
3位　技術・研究系（研究、生産・製造、品質管理など）
4位　専門系（警察官、保育士、栄養士、アナウンサーなど）
5位　クリエイティブ系（編集、デザイナーなど）
6位　IT系（プログラマー、エンジニアなど）
7位　企画系（広報、商品開発など）
8位　営業系（営業、営業推進など）
9位　販売・サービス系（店長、客室乗務員など）
10位　金融系（為替ディーラー、証券アナリストなど）


※参照 マイナビ学生窓口

実際に好きなことを仕事にするのは難しいと感じる人が多く、手に職をつけたいという理由や自分に持っているスキルの中から仕事を選ぶなど現実的な理由から希望の職業を選ぶ人が多いようです。

20代・30代では仕事に夢やビジョンがあると考えている人は、全体の半数に満たないと言った結果になっています。

反対に40代・50代では半数以上の人は夢やビジョンを持って仕事に取り組んでいる方の割合が多くなっています。


※参照 「将来こうなりたい！」という、仕事に対する夢やビジョンはある？より

2015年、ミシガン州立大学が「好きなことを仕事にすることは幸せか？」というテーマで調査を行い、被験者の仕事パターンを2つに分けました。

◎適合派・・・「好きなことを仕事にするのが幸せだ」 と考えるタイプ。
「給料が安くても満足できる仕事をしたい」 と答える傾向が強い
◎成長派・・・仕事は続けるうちに好きになるものだ」 と考えるタイプ。
「そんなに仕事は楽しくなくてもいいけど給料は欲しい」と答える傾向が強い

適合派の幸福度が高いのは最初だけで、1〜5年の長いスパンで見た場合、両者の幸福度・年収・キャリアなどのレベルは成長派のほうが高い傾向にあります。

「好きな仕事」を求める気持ちが強いと、そのぶんだけ現実の仕事に対するギャップを感じやすくなり、適合派のなかには 「いまの仕事を本当に好きなのだろうか？」 といった疑念が生まれます。その結果、最終的な幸福度が下がるわけです。

一方で成長派は、仕事への思い入れがないぶんだけトラブルに強い傾向があります。もともと仕事に大した期待を持たないため、小さなトラブルが起きても 「仕事とはこんなものだ」 と思うことができるからです。

つまり「好きなことを仕事にするということ＝その好きな度合いが高ければ高いほど何か大きな障害があった時に失望するリスクが大きい」と言えるのです。

※参照 科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方より引用・抜粋

今やりたいことがない時ややる気が起きないといった時にはどうしたら良いのでしょうか。

好きな仕事を見つけるためのコツや踏まえるべきポイントを挙げてみたいと思います。

【好きなことを探すのを一旦辞める】
一旦好きなこと探しを辞め今の仕事に没頭してみることです。
好きではないと思っていたことも、与えられた目の前の仕事に全力で取り組むうちに好きになってくることもありますし、続けるうちにやっぱり違うことがしたいと転職への目的が明確になったり、次の道筋が見えてくる結果にも繋がります。

【とりあえず続けてみる】
やはり継続することはどんな仕事においても大切です。
職歴が全体的に浅く転職を繰り返しているという人は、一般的には信頼が生まれにくく次の転職でも不利になります。 一つのところで勤めるということは、信頼される一因にもなりますし、何事も諦めず取り組む姿勢がその職場から評価されれば、それが次第にやりがいに変わります。

最初はあまり好きでない仕事でも、続けるうちに愛着が生まれることもあります。そのうちに自分の強みが生まれ、いざ転職や環境を変えたいといった時の武器となってくれるのではないでしょうか。

好きな仕事を見つけることがゴールなのではなく、その後により好きなことを好きになろうとする努力が大切なのだと言えます。

初めから天職につける人はそういません。仕事を続けるうちに一つひとつブラッシュアップされて、これだと思う物にいずれ巡り合えるチャンスも増えるでしょう。

好きなことを突き詰めて知識やスキルが身につくと、もっともっと仕事が楽しいと思えるようになるのではないでしょうか。ぜひ自信を持って好きだと言える仕事に巡り合えるよう、前向きにチャレンジしてみて下さいね！