より良い仕事をしていく中で欠かせないワークライフバランス。

今回は、女性の多くが直面しやすいワークライフバランスについて、働き方改革に成功している企業の見つけ方やワークライフバランスの取り組みのポイントを挙げてみたいと思います。

ワークライフバランスとは？

ワークライフバランスは「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できることを指すそうです。

※参照　ウィキペディア　ワークライフバランスより

また、ワークライフバランスにはファミリーフレンドリーと男女均等推進と呼ばれる2つの概念があります。この2つについても説明していきたいと思います。

「ファミリーフレンドリー」
従業員の仕事と家庭生活の両立を支援するため、様々な施策を行っている企業。施策は、企業内保育所の設置などの直接的支援策と、育児・介護休業や、出産退職後の再雇用、短時間勤務など家族生活に応じた勤務形態を認める施策とに大別されます。企業にとっては、短期的には負担が増えますが、優秀な人材を企業内に引き留める効果があります。

※参照　コトバンクより

育児・介護休業や短時間勤務の制度は取り入れている企業も多いので、身近に感じる方も多いのではないでしょうか。

「男女均等推進」
男女均等推進は男女で差別を受けず、能力に応じた平等な機会を与えることを目的としています。男女均等推進は、1985年に策定された男女雇用均等法からスタートしました。差別を禁止する「均等」と、格差を解消する「推進」を実現していくというのが、男女均等推進なのです。

※参照　ホワイト財団WEBサイトより

ワークライフバランスの保てる働き方が出来るような企業が増えていけば、働く女性にとっては助かりますよね。


ワークライフバランスを保てる
仕事を探すポイント3つ

こちらのアンケートによると、ワークライフバランスを保つために必要なことについて、半数以上の方が「仕事の割合を減らす」と回答しています。

※参照　enジャパン

しかし、ただ仕事の量を減らすだけでは良いワークライフバランスを保っているとは言えません。ワークライフバランスを保てる企業に共通していることを3つのポイントにまとめてみたいと思います。

「1. 長時間労働の削減」
長時間労働することは、過労死やメンタル面で社会的に問題だと考えられてきました。そのため今では残業時間に制限を設けるなどして長時間労働を見直す企業が増えてきています。 仕事の効率化がうまく行っている会社は、働きやすいと言えるでしょう。

「2. 短時間勤務制度・フレックス制度の導入」
育児や介護に携わる社員に時間短縮を行う短時間制度や、始業や就業時間を自分で決めることが出来るフレックス制度。これらのパターンを組み合わせて働ける会社は自由度が高いと言えます。中小企業では多くの人員の確保が難しい為、2つの制度を同時に導入している企業はまだそう多くないですが、これから増えていくことに期待したいですね。

「3. 福利厚生の充実」
福利厚生は健康保険や厚生年金などの法定福利厚生だけではなく、住宅手当や交通費、旅行や宿泊などのレクリエーションの補助などをしてくれるなど会社によって様々な特徴を持つことがあります。福利厚生が充実していると「社員を大切にする会社」という良いイメージに繋がり、会社にとってもメリットがあると言えます。

これら3つのポイントを踏まえて転職先を探してみると、ワークライフバランスを重視した仕事先が見つかるかもしれません。しかしそれだけでは企業に条件を求めるだけとなってしまい、自分から主体的に転職活動をしているとは言えません。


転職エージェントを利用した女性の体験談１例

「ワークライフバランスを重視した転職活動」
新卒で入社した会社はベンチャー企業で変化が多く、一つの仕事を最初から最後まで全うすることが難しかったです。更に、残業の多さや給料の安さ・離職率の高さなど不満もありました。仕事の人生だけでなく女性として結婚・出産・子育てもしたいと思い退職しました。

転職活動では、知人に紹介されて転職エージェントを利用することにしました。担当のAさんとの面談では、じっくりと話を聞いて下さり、次第に自分が仕事で大事にしたい項目がクリアになっていきました。

最終的に選んだ転職先は仕事内容ではなく、残業が少ないことなど条件面を優先しました。 転職活動を振り返ってみて、転職エージェントは転職のプロですが、最終的に決めるのは自分自身であるということが分かりました。これからは、働き方を選択出来るようなライフワークバランスを優先したいと思っています。

※参照人材紹介会社の体験談より

ワークライフバランスを重視した働き先を見つけることで大切なことは、転職エージェントに丸投げをするのではなく、自分でも仕事に求めることや大切にしているものを明確にしておくことです。 自分の優先順位を決めておくことで自分に合った働き先を紹介してもらえたり、面接でも転職先に好印象を持ってもらえるなど、より良い選択肢が増えることに繋がっていくのではないでしょうか。


まとめ

転職エージェントを利用しても、全て100％希望を叶えられる企業を見つけるのは不可能です。

今の仕事に不満や不安があったりストレスを感じている方は、自分にとって大切にしたいことを振り返ってみるなど、まずはちょっとしたことでも良いので行動に移してみてはいかがでしょうか。